大阪府立近つ飛鳥博物館 平成9年度夏季企画展
古墳の科学捜査
−行者塚古墳発掘展−
THE INVESTIGATION OF JAPAN'S ANCIENT BURIAL MOUNDS


期間:平成9年7月8日(火)〜9月7日(日)
   休館日は、月曜日。
   7月21日(月・祝)は開館・翌22日(火)は休館。

場所:大阪府立近つ飛鳥博物館 特別展示室
   南河内郡河南町大字東山299番地
   0721ー93ー8321
   (近鉄あべの橋駅より、長野線喜志駅下車
   金剛バス喜志駅より阪南ネオポリス行き終点下車)

入館料:大人400円、高校・大学生300円
   *20名以上の団体は、2割引の料金
   *中学生以下、65歳以上の方、障害者手帳等をお持ちの方(介護を要する方は介護者1名を含む)は、入館料無料

開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)



展示
行者塚古墳発掘展への招待
 兵庫県加古川市の行者塚(ぎょうじゃづか)古墳は、全長約100メートル、後円部の径約68メートルの、5世紀はじめ頃の前方後円墳である。ここでは1995年、発掘調査前に、地中レーダーや磁気探査などの最新の技術を使った。その中で反応があった後円部の頂上の一つは、帯金具一式、馬具2組、鋳造鉄斧3個などを納めた箱であった。
 そのうち、帯金具は龍の文様を精巧に透かし彫りした中国製品だと考えられ、馬具も朝鮮半島南部製の可能性があるもので、福岡県の老司古墳についで日本で2番目の古さだ。今回は、行者塚古墳の調査を計画段階から整理作業に至るまでのビデオ映像とともにその出土品を一堂に展示する。


行者塚古墳墳丘復原CAD・VR

QuickTime-VR Objectムービーを見る
(QuickTimeVR-Object, 395K-byte)
・行者塚古墳の概要を含む




科学の捜査への招待
 古墳の発掘に現在持ち込まれている最新の機器、データ、ソフトを紹介する。
 トータルステーションなどの最新測量機器や地中レーダー像、石室石材と産地岩石の比較、デジタル・ファイバー・スコープ(高精細マイクロスコープ)、移動用X線装置、金属・木器の保存、木棺の年輪年代測定のサンプルなどの機器類や出土遺物、試料など古墳の調査の進行にしたがって登場する順に紹介する。


展示品リストを見る


歴史フォーラム
 期間中の8月10日(日)下記の要領で、歴史フォーラムを行います。いま、古墳の発掘にどのような最新技術が用いられ、どのような成果をあげているのか。そして、これから発掘調査に参入してくるであろう先端技術の行方などを、最近の発掘事例の紹介も含めて、それぞれのパネラーに大いに語っていただきます。

 日時:8月10日(日) 11時〜15時30分
 場所:近つ飛鳥博物館地階ホール
 講師古墳調査と現代科学
               菱田哲郎(京都府立大学)
    遺跡の地中探査は今
               亀井宏行(東京工業大学)
    保存のデジタル化と修復の科学
               塚本敏夫(元興寺文化財研究所)
    石室・石棺、埴輪の産地
               奥田 尚(八尾市立曙川小学校)
 討論:これからの古墳捜査

 参加費:無料 (定員200名:当日受付)

   なお、館内に喫茶コーナーはありますが、席が限られておりますので、弁当などをご持参下さい。


ごあいさつ
 古墳は人を手厚く葬った墓なのですが、それゆえ、私たちに数限りない過去の情報をもたらすものです。

 発掘してしまえば、失う情報もまた無数にあります。
 つまり、捜査の基本は記録です。
 情報をつかむ、記録を残す。その方法は科学が進めば増え、伝える方法もまた増えていくものです。

 本企画展は、兵庫県加古川市にある行者塚という古墳の発掘調査のようすを追いかけながら、ここ最近の現代科学の進歩にしたがって、古墳の調査にも、日々、新たにとりいれられる記録・伝達の試みを紹介しようというものです。

 ここで紹介する調査の手だてと過去の人々へのアプローチ・捜査の方法は、ほんの一握りです。

 古墳自身についても、同じような古墳に見えて、つくり方、埋葬の仕方、現在に至るまでの残り方、様々なのです。
 それぞれの古墳に向かい、その多彩なものに挑み、その都度、手をかえ、品をかえ、あらゆる可能性と方法を駆使します。
 そうした一コマを展示してみたものです。

 現在見逃してしまっている情報。将来に託された未知の情報。
 それを紐解く手がかり。
 本企画展では、もちろん勘も働かせ、あらゆる古墳の捜査に、その様々な捜査の可能性をここで考察していただければ幸いです。

コンテンツ
残された遺留品ーある古墳の証言
A・行者塚古墳の調査
   行者塚古墳I 現場より
   行者塚古墳II 北西造出しより
   行者塚古墳III 後円部墳頂より
   行者塚古墳IV 西造出しより
   行者塚古墳V 墳丘より
B・科学の捜査
   科学捜査I 予備調査
   科学捜査II 発掘調査
   科学捜査III 出土遺物の調査
   科学捜査IV 遺構・遺物の保存
捜査のゆくえー過去の復原




OSAKA PREF. CHIKATSUASUKA MUSEUM

〒585-0001 大阪府南河内郡河南町大字東山299番地
TEL. 0721-93-8321(代)
FAX. 0721-93-8325

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