日本列島の一部が倭と呼ばれるようになった西暦紀元前後の時代、ユーラシア大陸には東に漢、西にローマという二つの強大な古代帝国があった。
両者は独自の歴史と領土をもち、固有の体制と文化を生み出した。
それでは二つの帝国、漢とローマの体制や文化に共通点はないのであろうか。
異なるとすればどこがどのように異なるのであろうか。
さらに、ユーラシア大陸の東西に君臨した漢とローマは、お互いをどのように認識し、両者の間にはいかなる接触があったのであろうか。
これは文明史の重要な課題である。
東アジアの辺境に位置する倭にとっても、漢とローマを中心とする世界史の動きは無縁ではない。
漢とローマという二大帝国を比較し、その交流をみつめることは、世界史の中の倭を知ることに他ならない。漢とローマという二つの古代帝国を通じて、倭の時代の世界史、世界史の中の倭を考える。
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