■ 磯長谷古墳群 ■
七世紀前半を中心とする蘇我氏系の大王墓の伝承をもつ大形方墳を中心とした古墳群であり、永らくつくられた前方後円墳が大王級の古墳では採用されなくなる。日本律令国家に向かって墳墓形態も変え、歩み始めた頃のものである。周囲を6・7世紀の渡来色の豊かな群集墳が密集し、これら大王級の古墳をささえた氏族のあり方も考えさせる。
日本屈指の大形前方後円墳を中心とする古市古墳群の大王級の古墳が築造されなくなった6世紀後半から、その南東の磯長谷とよばれる細長い山と谷があつまるところに大型墳が出現する。この地には『記紀』による天皇陵の伝承があることから、エジプトの王家の谷になぞらえ、いつしか王陵の谷とよばれる。
磯長谷には天皇陵の伝承のある古墳の他、南に百済系の横穴式石室を端緒に6世紀第1四半期から築造を開始し約250基が密集する一須賀古墳群、北に終末期古墳に特徴的な観音塚古墳などの横口式石槨墳と7世紀後半を中心に展開する飛鳥千塚古墳群、南東に推古陵候補の双方墳の二子塚古墳など、古墳時代後期後半期の重要な古墳があり、国指定史跡となっている。
所在地 大阪府南河内郡太子町・河南町・羽曳野市
古墳規模 敏達陵古墳 前方後円墳墳丘長113m
用明陵古墳 方墳一辺67×63m
推古陵古墳 方墳一辺61×55m
聖徳太子墓古墳 円墳 径50m
築造年代 敏達陵古墳六世紀中ごろ、用明陵古墳6世紀末ごろ、推古陵古墳7世紀前半
孝徳陵古墳7世紀前半
最寄り駅
一須賀古墳群へは近鉄長野線「喜志」駅から、金剛バス太子、葉室循環または阪南ネオポリ
ス行き終点下車すぐ。推古陵古墳は「喜志」駅から、金剛バス太子、葉室迴循環「御陵前」
下車、南へ歩いて2分。飛鳥千塚古墳群、大平塚古墳へは近鉄南大阪線「上の太子」駅より
歩いて5〜10分。
関連博物館などの所在地・休館日・電話番号
大阪府立近つ飛鳥博物館
585大阪府南河内郡河南町大字東山299 TEL:0721-93-8321
月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)。
太子町立竹内街道資料館
583大阪府南河内郡太子町山田1855 TEL:0721-98-3266
毎週月・火曜日、祝日の翌日
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