大阪府立近つ飛鳥博物館 平成9年度秋季特別展

「あつれき」と「交流」
古代律令国家とみちのくの文化


期間:平成9年9月30日(火)〜11月24日(月)
   休館日は、月曜日。
   ただし11月3日・24日の月曜日は開館。
   また11月4日・25日の火曜日は閉館です。

場所:大阪府立近つ飛鳥博物館 特別展示室
   南河内郡河南町大字東山299番地
   0721ー93ー8321
   (近鉄あべの橋駅より、長野線喜志駅下車
   金剛バス喜志駅より阪南ネオポリス行き終点下車)

入館料:大人600円、高校・大学生400円
   *20名以上の団体は、2割引の料金
   *中学生以下、65歳以上の方、障害者手帳等をお持ちの方
   (介護を要する方は介護者1名を含む)は、入館料無料

開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)



展示
展示構成

「接触」・「衝突」・「交流」の3部構成で展開し、
「接触」では東北地方の古墳文化の特質を紹介します。
特に本州最北の丹後平古墳から出土した獅噛式三累環頭大刀把頭は、
中国・朝鮮半島から渡来したもので、全国20数点の出土例の中でも最も優品です。

「衝突」では、多賀城や秋田城など、古代律令国家が東北に設けた城柵から出土した
「人、兵五百七十」と書かれた木簡や、「烽火」と書かれた墨書土器などを展示し、
城柵が与えられていた役割や機能を解き明かすとともに、
城柵を囲む柵列の出土状況を実物資料で再現します。

「交流」では、様々な人と物の往来を展示します。
北から黒曜石・擦紋土器、南から仏教文化が伝わり、東北地方からは琥珀が近畿地方に運ばれていました。
福島県八幡横穴群出土の忍冬文透彫金具は、仏教文化の浸透を思わせます。


展示品リストを見る


秋季特別展歴史セミナ−
 
 時間:午後1時30分〜午後3時30分
 場所:近つ飛鳥博物館地階ホール
 日程と講師

   10月 5日(日) 「蝦夷(えみし)世界と交流」
               國學院大学教授 鈴木 靖民

   10月12日(日) 「律令国家と蝦夷」
               東北大学教授 今泉 隆雄

   11月 9日(日) 「古代蝦夷の考古学」
               福島大学教授 工藤 雅樹

   11月16日(日) 「城柵と古墳」
               盛岡市教育委員会 八木 光則

 参加費:無料 (定員200名:当日受付)
   なお、館内に喫茶コーナーはありますが、席が限られておりますので、弁当などをご持参下さい。


ごあいさつ

『日本書紀』は斉明朝の時代に、阿倍比羅夫(あべのひらふ)が、大船団を率いて
日本列島の北方へ遠征を行ったことを伝えています。そして、遠征路にあたる日本海沿岸づたいの行く先々で、
各地の蝦夷(えみし)を服属させたことや、蝦夷が都にのぼり物品を献上し、位を与えられたこと、
また朝貢の場にしばしば飛鳥寺の西の広場が使われたことなどの記録を残しています。
同じ日本列島のなかで、畿内を中心とした大和政権が、
「北方」の土地・みちのくに住む人たちを「蝦夷」と呼び、支配の視野に入れていきます。

やがて、大和政権は畿内を中心に律令国家を築き、
みちのくの社会へ向かって多賀城(たがじょう)をはじめとする城柵(じょうさく)を設けていきます。
当然、そこでは律令国家と「蝦夷」と呼ばれた人々の間に、接触や衝突といった局面をみることができます。
しかし、そうしたかかわりを通じて、城柵の内外、さらに南から北、北から南へと、
人と「モノ」の交流が生まれました。

たとえば律令国家の役人の帯飾りや和同開珎などが、東北地方北部の「末期古墳」から出土しています。
また太平洋沿岸の久慈周辺の琥珀は、東国から畿内まで及ぶ広範な流通ルートをもっています。
そして、蕨手刀が北上山系の広大な砂鉄資源を利用して製作されています。 
一方、北海道や大陸に目を向けると、狩猟・漁撈・植物採集文化である続縄文文化に特徴的な黒曜石製石器や、
ロシア沿岸から積丹半島を経由する交易ルートで入手した錫を原料にして作った腕飾りや耳飾りもみられます。

それでは、律令国家が「蝦夷」と呼んだ人々は、どのような文化をもち、
どのような社会をつくっていたのでしょうか。

この特別展では古墳、集落、城柵や、錫・琥珀・黒曜石などの交易品を通じて、
その「あつれき」と「交流」の実態に迫っていきます。
最後に、今回の特別展の開催にご協力いただいた多くの皆様方に厚く御礼申しあげます。

1997年9月

                        大阪府立近つ飛鳥博物館
                        朝日新聞社
                        朝日放送



OSAKA PREF. CHIKATSUASUKA MUSEUM

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TEL. 0721-93-8321(代)
FAX. 0721-93-8325

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