大阪府立近つ飛鳥博物館 平成19年度秋季特別展

横穴式石室誕生−黄泉国(よみのくに)の成立−



 
佐賀県 横田下古墳から出土した筒形銅器
(唐津市教育委員会蔵)
奈良県 市尾墓山古墳の土器
(橿原考古学研究所附属博物館蔵)

趣旨

 5・6世紀以降、古墳の中心的な埋葬施設となる横穴式石室は、4世紀末頃、北部九州の地にはじめて出現しました。ただそれは、従来の墓制である竪穴式石室に、すでに朝鮮半島で成立していた横穴式石室のアイデアを取り入れ、出入口を設けた、独創的なものでした。その後九州各地でいくつかの形態の異なる横穴式石室が生み出され、九州以外の地域でもその影響を受けたとみられる横穴式石室が散見されます。
 一方畿内では、九州とは別の系統の横穴式石室が5世紀後葉頃に出現します。それらはやがて定型化する畿内型横穴式石室の原形となり、列島各地の横穴式石室に大きな影響を与えました。
 横穴式石室の成立は、単に古墳の埋葬施設が変化しただけでなく、追葬が普遍的におこなわれるようになり、当時の人々の死生観・来世観も大きく変化したことを示しています。
 展示を通して、日本の横穴式石室の系譜の多様性を読み取り、副葬品の特徴をも含めて、人びとの死生観の変化を垣間みることができることでしょう。
内容 
主催
 
大阪府立近つ飛鳥博物館、朝日新聞社、朝日放送
後援
 
近畿日本鉄道株式会社、河南町・教育委員会、太子町・教育委員会
開催期間

平成19年10月6日(土)〜平成19年12月9日(日)
(休館日 毎週月曜日、但し10月8日(月・祝)開館(翌10月9日(火)は休館))
入館料

一般600円[480円]
65歳以上・高大生400円[320円]
中学生以下・障害者手帳をお持ちの方(介助者を含む)は無料
([ ]内は20名様以上の団体料金)
開館時間

午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
展示構成

第1部 日本列島における横穴式石室の出現
  • 九州の初期横穴式石室
  • 列島各地へひろがる石室
  • 第2部 畿内型横穴式石室の成立
  • 新たな石室の出現
  • 前方後円墳への採用
  • 第3部 横穴式石室の世界
  • 黄泉国の成立
  • おもな展示品

    佐賀県谷口古墳出土品
    福岡市老司古墳3号石室出土品
    佐賀県横田下古墳出土品(佐賀県指定重要文化財)
    岡山県千足古墳出土品
    藤井寺市藤の森古墳出土品
    京都府上狛天竺堂1号墳出土品
    大阪市七ノ坪古墳出土品
    高槻市今城塚古墳出土品 など
    関連行事

    ○講演会
    時 間: 午後2時〜3時30分
    会 場: 博物館地階ホール
    定 員: 200名(12時から入場整理券を配布いたします。)
    ※聴講には秋季特別展入場券の半券か年間共通パスポートの提示が必要です。
    (半券があれば各回すべての講演会に入場できます。)

    10月14日(日) 小田富士雄(福岡大学名誉教授)
    「九州における横穴式石室の出現−九州と朝鮮半島の交渉をめぐって−」
    10月28日(日) 猪熊兼勝(京都橘大学教授)
    「もうヨモツヘグイを食べましたか−横穴式石室への追想−」
    11月11日(日) 水野正好(財団法人大阪府文化財センタ−理事長)
    「家族の墓・貴人の墓」
    11月25日(日) 和田 萃 (京都教育大学名誉教授)
    「黄泉国の神話−他界観念と喪葬儀礼−」
    12月2日(日) 白石太一郎(当館館長)
    「横穴式石室誕生」

    ○調査研究報告会
    日 時: 11月23日(金・祝)
    時 間: 午後1時30分〜4時
    会 場: 博物館地階ホール
    定 員: 200名(12時から入場整理券を配布いたします)
    ※聴講には秋季特別展入場券の半券か年間共通パスポ−トの提示が必要です。

    ・「今城塚古墳の横穴式石室基盤工」 宮崎康雄(高槻市教育委員会)
    ・「高井田山古墳の横穴式石室」 安村俊史(柏原市教育委員会)
    ・「近畿における横穴式石室の出現」 太田宏明(日本考古学協会会員)

    ○ミニ講座
      小栗 梓(当館学芸員)
    日 時: 12月8日(土)
    時 間: 午後2時〜3時
    会 場: 博物館地階ホール
    定 員: 200名(12時から入場整理券を配布いたします)
    ※聴講には秋季特別展入場券の半券か年間共通パスポ−トの提示が必要です。

    ○展示解説
    日 時: 10月7日(日)・10月21日(日)・11月10日(土)
    時 間: 午後2時〜2時30分
    会 場: 博物館地階特別展示室
    その他: 展示室への入場料のみでご参加いただけます。
    開始時刻に特別展示室入り口付近にお集りください。

    ○カルチャーofアスカディア(学芸員と行く現地見学会)
     「巨勢谷の横穴式石室を訪ねて」
     当館学芸員の案内で、奈良県高取町や御所市の古墳などを見学します。
    日   時: 平成19年11月4日(日)
    時   間: 午後1時〜4時
    集合場所: 近鉄吉野線「吉野口駅」
    解散場所: 近鉄吉野線「市尾駅」
    募集人数: 30名(参加無料。ただし現地までの交通費は各自でご負担ください)
    ★参加には事前申し込みが必要です(往復はがき又は当館ホームページで申し込み必要)
       
    応募方法: 往復ハガキに参加希望者全員の住所・氏名・年齢・電話番号・参加希望の催し物名・開催日および返信用の宛名を明記の上、博物館の催しもの係あてにお申し込み下さい。
    返信用のハガキをお持ちのうえ、博物館受付にてお申し込みいただいてもけっこうです。
    電子メールのアドレスをお持ちの方は、当館ホームページまたは博物館受付にてもお申し込みいただけます。その場合、返信用のハガキは不要です。
    応募締切: 10月20日(土)必着

    ※申し込み締切後、1週間ほどで参加案内をお送りいたします。
     なお、応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
    その他: 雨天時は、中止します。(小雨決行)
    こちらからお申し込みいただけます。

    ○安藤忠雄氏記念講演会(関西文化の日)
    日 時: 11月18日(日)
    時 間: 第1部 午後1時30分〜午後2時30分
    第2部 午後3時 〜午後4時
    「文化による街づくり」
    場 所: 博物館地階ホール
    ※参加方法:往復はがきによる事前申し込みが必要です(11月8日(木)必着)。詳細は博物館までお問い合わせください。
    見どころ

  • 4世紀末、畿内ではまだ竪穴系の墓制が主流だった頃、朝鮮半島の横穴式石室のアイデアを採り入れ、従来の竪穴式墓制に出入口を設けた石室が北部九州に出現します。それらは墓の構造が変化しても、副葬品は前・中期古墳の組成と変わりませんでした。一方畿内で5世紀後葉頃に出現する横穴式石室は、石室構造や出土品にも朝鮮半島からの直接的な影響が認められるものでした。
     石室の構造が変化したことによって、葬法や他界観にどのような変化があったのでしょうか。列島各地の初期横穴式石室の副葬品や形態の違いから読み取ってみてください。
  • 期間中、多くの方々に展示への理解を深めていただくため、「講演会」・「調査研究報告会」・「カルチャーofアスカディア」・「ミニ講座」・「展示解説」などの催しも開催いたします。


  • 愛媛県 葉佐池古墳2号石室内部
    (松山市教育委員会蔵)




    柏原市 高井田山古墳の熨斗
    (柏原市立歴史資料館蔵)




    奈良県 勢野茶臼山古墳の巫女形埴輪
    (奈良県立橿原考古学研究所附属
    博物館蔵)



    佐賀県 谷口古墳の副葬品
    (九州国立博物館提供)
    問い合わせ先

    〒585-0001 
    大阪府南河内郡河南町大字東山299番地
    大阪府立近つ飛鳥博物館
    TEL0721−93−8321
               



    OSAKA PREF. CHIKATSUASUKA MUSEUM

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    TEL. 0721-93-8321(代)
    FAX. 0721-93-8325




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