大阪府立近つ飛鳥博物館 平成16年度秋季特別展・開館10周年記念特別展示

今来才伎(いまきのてひと) −古墳・飛鳥の渡来人−


四條畷市蔀屋北遺跡馬骨出土状況
(5世紀後半 大阪府教育委員会蔵)
石川県小松市矢田野エジリ古墳出土 
馬・騎馬人・馬曳き形埴輪
(6世紀前半 重要文化財 
小松市教育委員会蔵)


主旨

 平安時代初頭に編まれた古代氏族の系譜集成である『新撰姓氏録』によれば、河内の氏族のうち約3割が中国、朝鮮半島から移住してきた渡来系氏族であったとされる。展覧会名になっている「今来才伎(いまきのてひと)」とは「雄略紀」によれば百済から献上されたと伝えられる人々のことであり、彼らは高度な学芸的知識と技術をもって時の政権に仕え、5〜7世紀に大いに活躍した。渡来系の著名な氏族には秦(はた)氏、東漢(やまとのあや)氏、西文(かわちのふみ)氏、坂上(さかのうえ)氏、高向(たかむこ)氏、鞍作(くらつくり)氏などがいる。
 展覧会ではそれらの渡来人たちの足跡を検出された遺構の模型、写真パネルや出土遺物を駆使して構成する。特に5世紀後葉の蔀屋北(しとみやきた)遺跡で完全な形で発見された馬体骨格は初公開となる。


内容

主催:大阪府立近つ飛鳥博物館・毎日新聞社・毎日放送
後援:近畿日本鉄道株式会社

開催期間

平成16年10月5日(火)〜12月5日(日)
月曜休館(ただし10月11日(月)は開館、翌12日(火)が休館)

 
入館料

大人600円 高校生・大学生・65歳以上の方 400円
中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方(介助者1名を含む)は無料
20名以上の団体は、2割引の料金になります。

開館時間

午前10時〜午後5時(但し入館は午後4時30分まで)

展示構成

    A渡来人のイメージ
    準構造船、渡来人の風俗・衣装を石川県小松市矢田野エジリ古墳出土の曳き形埴輪(重要文化財)など全国の出土埴輪で構成する。
    B渡来した新技術と風習
    a鍛冶、b馬文化、c須恵器作りについて遺物により構成する。
    特に保存処理が終了した四條畷市蔀屋北(しとみやきた)遺跡の馬埋納土坑は初公開になる。
    C渡来人の古墳
    河南町のシシヨツカ古墳の復原模型や奈良県桜井市赤尾崩谷古墳群出土遺物など各地の古墳から出土した土器、大刀、甲冑、馬具等の出土遺物を多数展示する。
    D渡来人の寺院
    近畿各地で出土した当時の寺院建築に伴う軒瓦や銀製押出仏等で構成する。
    E文字
    和歌山県隅田八幡神社人物画像鏡、埼玉県稲荷山古墳鉄剣等に金象嵌された文字を手がかりに文字の伝来を考察する。「日本書紀」、「続日本紀」「新撰姓氏録」などの渡来系氏族と関連した記述が見られる文献資料も展示する
奈良県桜井市赤尾崩谷古墳群出土遺物
(5世紀後半 桜井市教育委員会蔵)

おもな展示品

  • 筒袖の人物埴輪 六世紀末 千葉県市原市 山倉1号墳
  • 馬・騎馬人・馬曳き形埴輪(重要文化財) 六世紀前半 石川県小松市 矢田野エジリ古墳
  • 馬埋納土坑 五世紀後葉 大阪府四條畷市 蔀屋北遺跡
  • 銀製押出仏 七世紀 滋賀県大津市 穴太廃寺
  • 鉄挺 五世紀 奈良県奈良市 大和6号墳
  • 鏡・玉類・鳥足文土器など 五世紀後葉 奈良県桜井市 赤尾崩谷古墳群
  • 金銅製杏葉と三累環頭大刀(重要文化財)・異形冑(複製品) 六世紀
    後葉 群馬県高崎市 綿貫観音山古墳
  • 古墳の復原模型
    墳丘(1/80)と石室(1/20) 六世紀末 大阪府河南町 シシヨツカ古墳
  • 金銅装頭椎大刀・金銅装馬具他 七世紀 兵庫県村岡町 文堂古墳
  • 人物画像鏡(複製品・原品国宝) 五世紀 和歌山県橋本市 隅田八幡宮


見どころ

  • 重要文化財5点を含む45品目を展示します。
  • 一昨年、四條畷市の蔀屋北遺跡で出土した馬埋納土坑は初公開となるものです。
  • 期間中、多くの方々に展示への理解を深めていただくため、「歴史セミナー」・「博物館トーク」・「学芸員展示解説」・「河内の渡来文化を歩く」・「近つ飛鳥ワッソ」などの催しを開催いたします。

関連事業
○歴史セミナー(全4回)
時 間 午後1時30分〜3時30分(午後1時受付開始)
場 所 博物館地階ホール
定 員 200名(先着順、参加無料)

 第1回 10月10日(日)
 「今来才伎(いまきのてひと)がもたらしたもの」 (財)大阪府文化財センター理事長 水野 正好(みずのまさよし) 氏

 第2回 10月17日(日)
 「倭国の文明化と渡来人」 大阪府立近つ飛鳥博物館館長 白石 太一郎(しらいし たいちろう)

 第3回 11月14日(日)
 「東(やまと)・西漢氏(かわちのあやうじ)と今来才伎(いまきのてひと)」 成城大学講師 加藤 謙吉(かとう けんきち) 氏

 第4回 12月5日(日)
 「再現・渡来人のファッション」 京都橘女子大学教授  猪熊 兼勝(いのくま かねかつ) 氏
  • 午後1時より「近つ飛鳥ワッソ−渡来人がやってきた!−」と題したイベント(大阪ワッソ文化交流協会と共催)を行います。渡来人に扮した50人のキャストが博物館屋上階段広場を行進します。終了後、講演会を行います。

○博物館トーク「談論風発II」
時 間 11月7日(日) 午後1時30分〜4時30分(午後1時受付開始)
場 所 博物館地階ホール
定 員 200名(先着順、参加無料)

 「発掘調査担当者が語る渡来人」をテーマに、次のパネリストによるリレートークとミニシンポジウムを行います。

 「摂津・河内の渡来人」田中 清美(大阪市文化財協会)
 「河内の馬飼」山上 弘(大阪府文化財センター)
 「赤尾崩谷古墳群の調査」橋本 輝彦(桜井市教育委員会)
 「古墳・飛鳥の渡来人」上林 史郎(本館学芸員)


○学芸員展示解説
時 間 10月24日(日)・11月3日(祝)・11月23日(祝)・11月28日(日) 午後2時30分〜3時
場 所 博物館地階特別展示室
その他 展示室への入場料のみでご参加いただけます。
開始時刻に特別展示室入り口付近にお集まり下さい。


○カルチャーofアスカディア「河内の渡来文化を歩く」
当館学芸員の案内で、新堂廃寺、ヲガンジ池窯跡、お亀石古墳など富田林市周辺に点在する渡来文化と関連する遺跡や富田林寺内町を訪ねます。
時  間 10月31日(日) 午後1時30分〜4時
集合場所 近鉄長野線富田林駅近鉄バスロータリー前
解散場所 富田林寺内町センター前
募集人数 50名(参加は無料です。ただし事前申し込みが必要です。)
応募方法 往復ハガキに参加希望者全員の住所・氏名・年齢・電話番号・参加希望の催し物名・開催日および返信用の宛名を明記の上、博物館の「河内の渡来文化を歩く」係あてにお申し込み下さい。
返信用のハガキをお持ちのうえ、博物館受付にてお申し込みいただいてもけっこうです。
電子メールのアドレスをお持ちの方は、当館ホームページまたは博物館受付にてもお申し込みいただけます。その場合、返信用のハガキは不要です。
応募締切 10月10日(日)必着
※申し込み締切後、1週間ほどで参加証をお送りします。
なお、応募多数の場合は抽選とさせていただきます。
そ の 他 小雨決行。
こちらからお申し込みいただけます


○近つ飛鳥ワッソ−渡来人がやってきた!−
渡来人に扮したキャストが楽器に合わせて博物館周辺を練り歩きます。
ワッソ終了後、京都橘女子大学教授 猪熊兼勝氏の講演会(第4回歴史セミナー)を実施します。
主 催 大阪府立近つ飛鳥博物館・大阪ワッソ文化交流協会
日 時 12月5日(日)
午後1時、ワッソ行列開始。終了後、博物館地階ホールに移動して第4回歴史セミナーをおこないます
場 所 近つ飛鳥博物館屋上階段広場



問合せ先
〒585-0001 
大阪府南河内郡河南町大字東山299番地
大阪府立近つ飛鳥博物館
TEL0721−93−8321
       




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TEL. 0721-93-8321(代)
FAX. 0721-93-8325


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